以前、Gitを積極的に使っていた頃に、
「他の分散型SCMでは○○になっているのに、どうしてGitは××なんだろう?」
と思う事がたまにあったのですが、Gitの仕様には独自の哲学に裏付けられた一貫性がありますので、そのような疑問に対しては、
「××でなければいけない理由が存在する。例えば□□□という局面ではGitのやり方でないとマズい。」
というような答えが大抵は存在します。
ただし、その答えには「Linuxカーネルぐらいの規模の開発では」という但し書きがつくことも多く、一般的なプロジェクトであれば、
「Gitのように××になってるよりも、Mercurialのように○○な方が使いやすいよね」
という結論になる事も多いように思えます。
ですから、もし仕事でGitとMercurialのどちらを採用するか迷うような事があったら、一度下記の『入門Git』を読んでみる事を強くオススメします。
濱野 純(Junio C Hamano)
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というか、お仕事の開発でこれからSCMを選択する立場の人が、『入門Git』を読んでなかったらかなりマズいと思います。
確たる根拠はないのですが、既存の非分散型のSCMへの不満を元に、流行ってるからという理由でGitを採用するとオーバースペックになって振り回される事も少なくないんじゃないんだろうか?という気がするのです。
繰り返しますが確たる根拠はありませんので念のため。特定の会社について何か言いたくてエントリを書いた訳ではありません。
それから、Mercurialの採用が既に決定している場合であっても、「何故Gitを採用しなかったのか?」という質問に備えるために、『入門Git』を購入しておくのは悪くない選択肢のように思えます。
「SubversionではなくMercurialを採用する理由」は、日本語のMercurialの書籍を読めばすぐに答えられると思いますが、他の分散型SCMではなくMercurialを採用する理由は、(現時点では)日本語のMercurialの書籍を読んでも恐らく答えられないというのがその理由です。
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