川端 光義 倉貫 義人 兒玉 督司
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プログラムのバグに困ってる人にテスト駆動開発(以下、TDD)を紹介しつつエクストリーム・プログラミング(以下、XP)の世界に招待するような内容で、XPのTDD以外の要素については、「書籍○○○○をぜひお求めください」的な感じ。
私自身はPythonのTDDの参考にしたかったので、Java言語に興味は無いのだけど、かなり俯瞰的な内容なので、全体の1/3程を占める第3部「やってみよう」のコード本体とデザインパターンの具体的な話以外は普通に読めたし、2004年発行の割には、それ程古臭くは感じなかった。(ひょっとすると、Javaを知らないから掲載されてるコードを古く感じなかったのかもしれない)
コードを書き直したい時にそれまで書いて来たテストが背中を押してくれる感覚や、著者がTDDを素晴らしいと感じている様子がちゃんと伝わってくるのも良かった。
しかし、XPに重きを置きすぎて、TDD以外の周辺要素の説明にページを割き過ぎた感じが否めない。付録Aの「テスト駆動開発の疑問」が全8問だったのは、この本が求める現状からの変化の大きさを考えれば明らかに少なすぎ。
私みたいにTDDを何も知らない人が、シナリオのスムーズさに多少眉に唾をつけつつ読む分には、そんなに気にならないかもしれないけど、TDDを業務用途で導入するために、他人を説得する必要がある人は、何か別の本を探してみた方が良いかもしれない。
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