田中俊光さんのその後の調査によって、SNAPは始まったばかりのプロジェクトでもアクティブなプロジェクトでもなかったことが判明しています。下記の内容については特に修正はしていませんが、読者の方にはSNAPプロジェクトについての誤解を防ぐために田中さんのエントリ「お詫びと訂正:SONYのSNAPについて」を先に読んでおくことを強くオススメします。
前回からの続きで、Mac OS XでSNAP SDKに含まれるSNAPエミュレーターを実際に実行してみます。
SNAPエミュレーターはSNAP SDKがインストールされたUbuntu 9.10からしか起動できないので、Mac OS X上で動かしたい場合は、Ubuntu 9.10が動作する仮想マシンを用意して、そこにSNAP SDKをインストールしてからSNAPエミュレーターを起動することになります。
仮想化ソフトウェアとしてはSONY側ではVMWare PlayerとVirtualBoxの動作を確認済みのようですが、今回は私が使い慣れているという理由でVirtualBoxを選択しました。
- VirtualBoxをインストールします。今回利用したのは現時点で最新のVirtualBox 3.2.10 r66523です。Mac OS X版のVirtualBoxのインストールは特にハマるポイントは無いので手順は省略します。
- Ubuntu 9.10 (Karmic Koala)のPC (Intel x86) desktop CDのISOイメージをダウンロードします。私はISOイメージをダウンロードする時はなるべくbittorrentクライアントのTransmissionを使うようにしているので、Ubuntuのリリースサイトにあるtorrentファイルを利用しました。
- ここからはSNAP Setup Guide.pdfの「4.2.6 Create New Virtual Machine」からの手順に沿って作業を進めます。手順書ではWindows版のVirtualBoxが使用されていますが、Mac OS X版との違いはほとんどありません。一応注意した点は、
- 言語はEnglishを選択する
- タイムゾーンのRegionはAsia、ZoneはJapan Timeを選択する
- キーボード配列はJapanを選択する
- ユーザー名、ログイン名、パスワードは手順書で指定されたものをそのまま利用する。
- コンピューター名が「snapuser-desktop」になっていた場合は「snapuser-laptop」に念のため変更しておく
- システムアップデートを実行するとカーネルのバージョンが上がるので、Guest Additionsの再インストールが必須
- SNAPエミュレーターを実行するだけであれば「6.6 Enable Samba」の手順は不要
- 最終的に、SNAPエミュレーターを実行して下記の画面が表示されました。
Androidのアイコンが表示されているのが分かると思います。 - なお、SNAPエミュレーター本体はendキーを押せば終了しますが、debug consoleはquitコマンドを入力するまで終了しません。他のコマンドの詳細はhelpコマンドで確認してください。
(続く)
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